MusicBee② 基本設定と“音質重視を視野に入れた初期セットアップ後編”

①に続いて、②では、MusicBeeにファイルを追加したり、自分の好きなようにアレンジをしてみましょう。

重要!!

MusicBee にはまれにバグがあり、音楽ファイルが消えることがあります。
必ず、ほかのメディアにバックアップを取った状態で MusicBee に音楽ファイルを追加してください。

実際、このブログを書いている最中に、フォルダ単位で音楽ファイルが消える事象が発生しました。
エクスプローラーで検索しても見つからず、「どこかに移動したのでは?」と何度か確認しましたが結果は同じ。
諦めて、MusicBee 上で同じ名前のフォルダを再作成したところ、元のデータが復活しました。
約 10 年ほど使ってきて初めて遭遇した事例ですが、このような不具合が起こり得る前提でファイル管理をしたほうが安全です。
(iTunes でも大量のファイルが消えた経験があります……。)

バックアップについては、別ページで「 M-DISC」 を使った方法を説明しますので、そちらをご参照ください。

ファイルの管理方法を設定する

はじめてMusicBeeを起動すると、下記のようになります。

ここに音楽ファイルを追加していきます。
まずは、音楽の格納場所や方法を設定していきます。

左上の「三」をクリックし、設定からライブラリの項目に行きます。

フォルダ管理が面倒な場合は、下記の「メディアファイルを自動的に整理」にチェックを入れています。

この設定を有効にすると、項目にオレンジ色の「!」が表示されます。
これは「MusicBee が自動でファイルを移動しますよ」という注意の意味です。
ただし、勝手に配置が変わる可能性があるため、その点には気を付けてください。

次にその横にある「整理」をクリックします。

ファイルの格納方法の指定方法

「整理」アイコンをクリックすると、下記のようなウインドウが開きます。ここでは、「音楽ファイル」を、どこにどのようなフォルダ構成で、どんなファイル名にするのかを決めていきます。


ここは初見だと少し戸惑うポイントになりますので、慎重に設定してください。
理解できればたいしたことありませんが、理解できないと、意図しないフォルダが作成され、意図しないファイル名で音楽ファイルを作成し、意図しないフォルダに格納していくことになりますので、理解するまでは作業しないか、あるいは理解できるまでは、慎重に作業する方が無難かと思います。

「移動」のところは、対象のファイルを選択します。この場合は「音楽ファイル」をどのように扱うかを決めるという意味になります。▼で対象の物を選ぶ形になります。

「ライブラリの場所」を指定します。
今回は例として、K ドライブを指定しました。

「宛先のフォルダ」は、K ドライブの中で MusicBee が実際にファイルを展開する場所を決める項目です。

例:

  • K:¥音楽関連¥アーティストS

この場合、この階層が MusicBee の作業スペースになるという意味です。

もし実際のフォルダ構成と一致していない場合、オレンジ色の「!」が表示されます。
これは 「そのフォルダは存在しません」 という注意です。
なお、ここで設定しても フォルダは自動作成されない点に注意してください。

右側の「…」ボタンを押すと、フォルダを直感的に選択できます。

直接文字打ちもできますが、右にある「…」アイコンを押すと、どこで作業するのかを簡単に決めることができます。

ここが MusicBee のクセが強い部分で、理解しにくいポイントです。

「命名テンプレート」とは、
読み込んだ音楽ファイルをどんなフォルダ構成・どんなファイル名で保存するか
を決める設定です。

例:

<アルバムアーティスト>\<アルバム>\<タイトル>

この場合は:

  • 「アルバムアーティスト」でフォルダを作る
  • その中に「アルバム名」でフォルダを作る
  • さらにその中に「曲名(タイトル)」でファイルを保存

という構造になります。

上記の写真だと、アルバムアーティストでフォルダを作って、その中にアルバムでフォルダを作り、さらにその中に「タイトル」でファイルを保存することになります。

テンプレート次第で、極端なフォルダ構成も作れてしまいます
あまりいい例ではありませんが・・・。

<タイトル>\<アーティスト>\<トラック番号>

このようにすると:

  • 曲ごとにフォルダができる
  • その中にアーティスト名のフォルダ
  • ファイル名はトラック番号だけ

…という、実用性が低い構成にもなり得ます。

「何でもできる」反面、管理しづらい構成を簡単に作れてしまうので注意してください。

どうしたいのかは、右にある「…」アイコンを押すと下記のようなウインドウがでるので、それで構成をします。「¥」がフォルダになりますので、右から、項目をクリックして、テンプレートエディタに記入していきます。

また、下記だとファイル名が付きません。

「<アルバム>¥ 」と「<アルバム>¥<タイトル>」なので、エクスプローラー上でタイトルがつかないことになります。

いろいろできますが、一番最初に紹介した方法が無難です。ここまで読んでいただいて理解できない場合は、とりあえず。

ドライブ名と宛先のフォルダは、ソフトとして、どこに保存するのかなので、都度になりますが、命名テンプレートは下記のようにして頂き、2~3枚アルバム情報を取得した状態でCDを取り込んでみるとどんな風に保存されるのかを確認いただけると思います。

設定したフォルダ管理を常に反映する

監視対象のフォルダというところに、音楽ファイルの保存先を指定しておきます。

フォルダの選択アイコンをクリックすると。どのフォルダを監視対象とするのか聞いてきますので、対象のフォルダを選んでチェックを入れます。(例 音楽関連\アーティストS)

このチェックを付けることで、

  • MusicBeeが自動で音楽ファイルをライブラリに追加・更新します。
  • CDを取り込んだファイルや、手動で追加した音楽ファイルが整理される場所を指定。
  • 監視フォルダを変更することで、MusicBeeがライブラリに表示する音楽の範囲を制御。 

インボックスの設定

MusicBee には「インボックス」という仕分け用プレイリストがありますが、ひと手間増えるため本記事では使わない前提にします。

新しく追加したファイルは「ライブラリに追加」を選び、重複チェックだけ有効にしておきましょう。
「重複したファイルをマークしてインボックスに送る」にチェックを入れておくと、同名ファイルが混ざるトラブルを防げます。

以上を反映するために下記のように設定します。

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