はじめに
CDをPCに取り込む(リッピングする)方法は数多く存在しますが、音質にこだわるのであれば、「「Exact Audio Copy」(以下、EAC)」というソフトが有力な選択肢となります。
PCの音楽再生環境にもよりますが、この方法で取り込んだWAVEファイルをPCで再生してみたところ、想像していた以上に音が良く、驚きました。
ずっとレンタルでCDを録りためていましたが、改めてCDを中古で買いなおしたり、レンタルする「きっかけ」になりましたので、記事にしました。
今回は、後の「MusicBee」での管理や「マツダコネクト(マツコネ)」での再生を見据えた
基礎編として、EACを用いて高音質かつ正確にCDを取り込む手順をメモしておきます。
なぜ「Exact Audio Copy (EAC)」なのか?
EACは、オーディオファンの間では長年定番とされているフリーソフトです。主な特徴は以下の通りです。
- 高品質なリッピング: CD読み込み時の「正確性」を最重視した設計になっています。
- 優れたエラー検出: 傷がついたCDであっても、読み取りエラーを検出し、データを補正して記録する強力な機能があります。
- 多形式での保存: 基本的なWAVEやMP3に加え、設定次第でFLAC(可逆圧縮)など様々な形式に対応可能です。
- 無料(個人利用): 個人ユーザーであれば無料で使用できます。
「CDの音楽をPCに正確に移動させる」という点において、これほど信頼できるソフトはなかなかありません。
今回の方針:あえて「WAVE(無圧縮)」で取り込む理由
EACはMP3などへの変換も可能ですが、本記事では「WAVEファイル(無圧縮)」での保存を推奨します。
理由1:ファイル容量はもはや問題ではない
WAVE(無圧縮)で取り込むと、CD1枚あたり約800MBほどの容量になります。「巨大なファイル」である時代もありましたが、HDDやSSDの大容量化が進んだ現在では、決して保存できないサイズではありません。
理由2:音質劣化のリスクを避ける
最初からMP3などに圧縮してファイルサイズを小さくしてしまうと、元のCDが持っていた音の情報が失われてしまいます。
「取り込み時にわざわざ低音質にするメリットは薄い」というのが私の考えです。
もしファイルサイズを小さくしたければ、PCに取り込んだ後で「MusicBee」などの管理ソフトを使って変換すれば良いだけのことです。
まずは「CDと同等の音質(マスターデータ) 」をPC内に確保することを最優先とします。
導入手順(ダウンロードと日本語化)
EACは海外製ソフトのため、導入には少し手順が必要です。
ダウンロード・インストール
公式サイトからインストーラーをダウンロードし、インストールを行います。 ※この際、Windowsのプラグインが必要な旨が表示された場合は、自動インストールされるので「はい」を選択してください。
日本語化パッチの適用
デフォルトでは日本語に対応していないため、有志の方が作成された日本語化ファイルをダウンロードすることをおすすめします(「EAC 日本語化」などで検索すると見つかります)。
ダウンロードした日本語化バッチ(言語ファイル)は、通常以下のフォルダへ格納します。 C:\Program Files (x86)\Exact Audio Copy\Languages
初期設定と言語変更
ソフトを起動します。 初回起動時にセットアップウィザードが始まりますが、まずは日本語化するために一旦キャンセルします。

- メニューの「EAC」オプションから
- 「全般(General)」タブを開きます。
- 画面下部に言語選択の項目があるので、先ほど追加した「Japanese」を選択します。
- これで日本語化完了です。

設定と取り込みのやり方
日本語化が完了したら、実際に取り込み設定を行います。
ドライブの設定
音楽CDをドライブに挿入し、メニューの「EAC」をクリックして「設定ウィザード」を起動します。初期設定のまま、画面の指示に従って読み込み設定(ドライブの性能テストなど)を完了させてください。

保存形式の設定(重要)
今回は「無圧縮・高音質」を目指すため、以下の設定を行います。
①メニュー「EAC」>「圧縮オプション(Compression Options)」ではなく、
「エンコード設定(Drive Options等ではなく、WAVE保存用の設定)」を確認します。

②「WAVEフォーマット」を選択します。
③形式の中から「Microsoft PCM Converter」を選びます。

④サンプルフォーマットは「44.1kHz 16bit ステレオ」を選択します。

これにより、CDのデータが無圧縮かつ同等の音質でPCに保存されるようになります。
CD情報の取得(タグ情報)
CDを入れた状態で、画面上のCDアイコンの横にある「▼」
マークをクリックすると、曲名などのデータベース選択ができます。

- 注意: デフォルトのデータベースを選択すると、接続先が不安定(ロシア語サイト等)でソフトが停止する場合があるようです。日本語や英語のデータベース(freeDBなど代替のサーバー)を都度指定して読み込むのが確実です。
取得したアルバム名、アーティスト名、曲名などの情報は、WAVEファイルのタグ情報(ID3タグ等)として埋め込まれます。WAVEのタグ読み込みは再生ソフトによって可否が分かれますが、情報を埋め込んでおいて損はありません。
PCへ保存(リッピング開始)
設定が整ったら、メニューから「WAVE(エンコードなし)」でのコピー、または左側のアイコンから「IMG」ではなく「WAV」のアイコンを選択して取り込みを開始します。
保存先を聞かれるので、任意のフォルダを指定してください。

実際の音質と感想
正確なCDの読み込みにより、ここまで音の違いがあることに驚きました。
もちろん、最終的な音質はDAC(Digital to Analog Converter)、アンプ、スピーカーやヘッドホンといった再生環境に大きく依存しますが・・・。
しかし、そうした環境要因を差し引いても、「PCでの再生は音質が悪いのではないか?」
先入観を持っている方ほど、良い意味で裏切られるかもしれません。
まとめ
- ソフト: Exact Audio Copy (EAC) を使用
- 形式: WAVE(44.1kHz 16bit / Microsoft PCM Converter)
- メリット: CDの情報を欠損なく保存できる。変換は後からでも可能。
これで、高音質な「マスター音源」がPC内に完成しました。 次回以降は、このファイルを管理ソフト「MusicBee」に取り込み、整理・活用していく方法や、マツダコネクトでの運用について触れていきたいと思います。

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